「道に迷いやすい人」が絶対知るべき、克服方法と楽しみ方

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     「方向音痴」の人は、地図を見ても、アプリに案内を指示してもらっても、道に迷ってしまう。方向音痴だと、ビジネスシーンにおいても困り事が多い。道に迷う恐れがあるから早めに取引先に向かう、慣れない土地だと無事に着けるか不安になるなど、時間ももったいない上に、心理的なストレスも人一倍だ。そこで「方向音痴を克服する」というテーマの本を著した吉玉サキさんに話を聞いた。(清談社 鶉野珠子)



    ● 方向音痴のビジネスマンは 時間を無駄にしている

     初めて訪れる場所へ行くとき、地図アプリに搭載されているナビゲーション機能を使う人は多い。ナビ機能があれば、GPSによって自分が今どこを歩いているのか、そしてどう進めば目的地に着けるのかを案内してくれる。そのため、大抵の人は迷わずにゴールにたどり着けるわけだ。

     しかし、世の中にはいくら地図を読もうと、アプリに誘導してもらおうと、道に迷う「方向音痴」の人が多数存在する。今年5月、『方向音痴って、なおるんですか?』(交通新聞社)というエッセーを上梓したライターでエッセイストの吉玉サキさんも、生粋の方向音痴だ。

     「私は5年近く住んでいる自宅の周辺でも、普段と違う道を使うと、通い慣れたお店に行くにも迷ってしまう極度の方向音痴です。北海道出身なのですが、上京してきた頃は首都圏のターミナル駅でも迷いました。今も巨大な駅だと脱出するまでに30分以上かかることもあります」(吉玉さん、以下同)

     方向音痴の人は最短距離で目的地に到着できないため、時間のロスが多い。

     「私は、初めて行く場所は最初から迷うと想定して、その場所の周辺に30~40分前には着くように家を出ます。これで困るのが、意外とすんなり目的地に着いた場合。そうすると、20分くらいの手持ち無沙汰な時間が生まれてしまうんです」

     20分というのはカフェで休憩するほどの時間でもない。方向音痴のビジネスパーソンであれば、このように時間を無駄にしてしまった経験がある人もいるだろう。

     「ビジネスパーソンは取引先に出向いて商談やプレゼンをすることもありますよね。私の場合は取材やインタビューですが、そうしたメインタスクの直前はどんな職種でも緊張するでしょう。しかし、方向音痴だと『ちゃんと取材先に着けるだろうか』『迷って遅刻したらどうしよう』など、本題ではないところでもプレッシャーを感じ、仕事をする前に疲弊してしまうのです」

    ● 目的のない散歩で アイデアが湧くことも

     本書では、吉玉さんが方向音痴を直すために試行錯誤する様子が記されている。方向音痴のメカニズムを知るために認知科学者の先生に話を聞いたり、さまざまなマップ・ナビアプリを試してみたり、地図や地形のエキスパートと一緒に街歩きをしたりと、あらゆる方面からアプローチしているのだ。

     「いろいろな方法に挑戦するなかで感じたのは、『迷うのも楽しい』ということです。地形に詳しい(東京スリバチ学会会長の)皆川典久さんも、地名に関する著書も多い地図研究家の今尾恵介さんも、おふたりとも取材の際に『迷うことも楽しいですよ』とおっしゃっていて、それから意識が変わりましたね」

     これまで、「迷うことは怖いこと」と感じていた吉玉さん。そんな彼女が「迷うことは楽しいこと」と思えるようになったのは、やはり方向音痴を克服したからなのだろうか。


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