『餓狼伝説スペシャル』対戦ゲームが手探りの時代 今なお愛好者が多い理由とは

    1991年、『ストリートファイターII』の登場により、ゲームセンターは対戦を求めるゲーマーたちが集う戦場となっていました。それまで主流だったシューティングゲームやアクションゲームは1人のプレイヤーが長時間筐体を占有することも多かったのですが、対戦であれば負けた側が次々とコインを投入するのでインカム(ゲーム機に投入された金額)も非常に高く、2台の筐体を向かい合わせにした対戦台がずらりと並ぶ光景も珍しくはなかったのです。

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     当然、このにわかに巻き起こった対戦ブームを当てこんだゲームメーカーにより、多くの対戦ゲームが世に送り出されました。そのなかにはいかにも粗製乱造という形の作品も含まれていたのですが、いくつかのタイトルは非常に素晴らしいゲームとして評価され、人気を獲得していたのです。その内のひとつが『餓狼伝説スペシャル』でした。

    第一作である『餓狼伝説 宿命の闘い』は1991年11月に発売されたタイトルで、SNK独自のハード「NEOGEO」初の対戦格闘ゲームでした。使用キャラクターはテリー・ボガードとアンディ・ボガード、ジョー・東の3人だけで対戦ツールとしてあまり注目はされませんでしたが、それなりに楽しめた記憶はあります。翌1992年12月にはキャラクターが8人に増加した『餓狼伝説2-新たなる闘い-』が登場し、新キャラクター不知火舞の人気も相まって、人気作品となりました。しかし『2』はアンディ・ボガードの斬影拳の隙が極めて少なくハメてしまえば勝ててしまったのと、 攻撃を受けた際ののけぞりが無敵となっており、連続技を決められなかったため対戦ツールとしては難がありました。対戦格闘ゲームが産声をあげてから2年弱の時期だったので、なにもかもが手探りの状態だったのです。

     そして1993年9月16日、待望の新作として『餓狼伝説スペシャル』の稼働が開始されました。通算3作目となる本作は、新キャラクターを追加して使用可能なキャラが15名+1名になっただけではなく、さまざまなアップデートが施されていたのです

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